マズロー先生の五段階説 井上式解釈 その②
安全欲求
待遇をもう少し高めたいという人間的な欲求は、次にくる安全欲求でしょうね。
・危険な目には遭いたくない
・安全な職場であり、危険性はない
・健康を害する仕事ではない
・社員の健康の面をいつも会社は配慮している
牛丼チェーン「すきや」が、
昨年続けざまに「強盗」に売上金を略奪された事件がありました。
業界の人に聞いてみると深夜営業は1人で運営をしていたとのことでした。
24時間営業のこれらの店の店長は、
20時間を超える勤務が当たり前になっているとの情報も入ってきていました。
「これって、本当かな? 上場会社としてのコンプライアンスはどうなっているのか?」
との疑問をすぐに持ちました。
給料の高低の待遇だけで人は働くのでしょうか?
現に私の関係先の外食の会社にも、これらの店長が転職を求めてきていました。
少々の残業は、私も認めますが、
休日もなく働き、欠員がでたら仕方なく出る。
しかし、いつ増員をしてくれるのか? 目途も立たない・・
体を痛め、不健康状態が続き、まして、
命の危険までさらされるような危険な職場で、働かせることは無理、無茶です。
「上場会社は、利益が優先するから!」
とでも経営者は考えているのでしょうか・・・・
「先生 そんなことをおっしゃっても わが社はとび職です!
解体業者です! 危険物取扱業者です! 長距離運送会社です。危険だらけです!」
という声も聞こえてきそうです。
だから、働く人が毎年1名~2名 死亡者や怪我人が出ているのでしょうか?
絶対事故をおこさないように手を打っているのではないでしょうか
・教育、指導
・服装、身だしなみ
・安全対策の仕組みづくり(タコメーター)
危険性のある仕事はありますが、危険性ある仕事こそ、
安全対策に1つ2つ3つと多くの手を打っているのです。
事故が起こるのが当たり前
病気が発生するのが当たり前
と経営陣が思っているようでは、働く人は来ません。定着しません。
働く人は、逃げて行きます。
働く人が居なくなって、労務倒産を起すのです。
労働者集約産業、危険環境、3k産業は、
すべて倒産をしてしまうのでしょうか?
会社として無理を聞いてくれる懇意な
・各種専門医院と医者
・入院に便宜を図ってくれる病院
・定期健康診断の実績
・心療内科的産業医の存在 など
健康に対する配慮が十二分に全従業員に伝わっているのか?
どうかであります。
私の経験からすれば人の集めにくい会社はあります。
・社宅、寝具、風呂
・温かい給食
これらを充実している会社はあります。
夜逃げ、独身者も家族持ち夫婦なども結構多いのです。
そして、東京に多いのが、食えない夢をあきらめきれない芸術家,文筆家、
ボクサー、演芸家など 多いのですが・・・・
(井上和弘)
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
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