土地売却は正に固定 固まった資産で現金化しにくいものです
顧問先の会社に土地売却の依頼がありました。
売主は、30年前~40年前 最高潮であった中堅金属加工会社T社で、
私も少しだけ存じ上げる会社でした。
創業地でもあり、近年は物流倉庫的にも使用されていた500坪ほどの土地建物でした。
その資料の中に
「銀行から資産圧縮(土地等売却)による債務返済を迫られている」との文言を見ました。
かっての中堅の名門も、取引銀行から遊休資産を売却して、
我が銀行の借入金を返済してくださいよ! と迫られているのです。
今、銀行に金が余っている時代でも
業績の悪い会社には返済を迫ってくると言う事です。
T社の希望する売却価格では、
とってもじゃないが周辺の時価から比較しても高く買う意欲の湧かないものでした。
売却する側から言えば、購入価格、帳簿価格と言っても正当性を云われるのでしょうが、
買う側からすれば『高い』となるのです。
長い経験で言えば、土地、工場建屋の固定資産は正に『固定』で固まって移動しずらく、
現金化しにくいものです。
すなわち、オフバランスするにも時間がかかります。
固定資産の売却は、早くて2年、遅くって7年はかかるのです。
『まさかの時』には 間に合いません!
不要な固定資産は、業績のいい時に 早く決意して、
長い期間で対応しなくてはなりません!!
(井上和弘)
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