預かったおカネは、わけておく
“手元の現金が増えたと思って使っていたら、
消費税が5%~8%に上がった分だった!”
という記事を、先般、書きました。
会社が一時的に預かるものの、やがて出てゆく、
という、「預り金」は、いろいろあります。
消費税に、社会保険料、雇用保険、源泉所得税、法人税など。
出てゆくことがわかっているのに、
いざその時になると、“足らない!”となります。
で、短期借入をしてしまいます。
これでは、キャッシュフローはなかなか改善されません。
“足らない!”とならないためには、対策が必要です。
例えば、
口座を分けて管理する、という方法です。
社会保険料の支払用口座、
源泉所得税の支払用口座、
消費税の支払用口座、などなど。
預り金として発生した時点で、わけておくのです。
つまり、
使ってもいいおカネと、
使ってはいけないおカネを、分けるのです。
ふたつがひとつの口座に混在しているから、
使っちゃいけないおカネに、手を付けるのです。
最初から分けておけば、少なくとも、
資金繰りの歯止めになります。
預り金でなくても、
社会保険料や雇用保険料は、企業負担分も必要です。
労働保険は、全額、企業負担で発生します。
固定資産税も、概ねいくら必要か、わかります。
法人税なら、銀行の納税準備預金も活用できます。
考えている以上に、
法定福利費や各種税金、などのキャッシュアウトは、
大きいのです。
しかも、滞納利息はサラ金なみです。
“数日遅れただけで、ン万円の利息を払わされた!”
という経験を持つ経営者も、おられるはずです。
預り金の類に、
何の準備も管理もしないのは、危険なのです。
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