有給休暇を考える その1
明治生まれの田舎育ちの商人の両親から受けた私の労働観は、
今日の若者のそれとは全く違う人生観となっています
働けるとは、五体満足な身体で、他人様に奉仕し、
お金を頂けるなぞは全くもって幸福な事であると信じています。
宗教家(禅宗の僧)や戦艦に乗る兵隊員に休みがないのと同じであり、
今日のように週2日も休み、祝祭日が15日もあるとは、
もし、父母が生きていたらどう思うでしょうか?
しかし、今日の日本で女性の社会進出が求められ、
少子化対策の為にも、休日が明確になり、
働きやすい労働環境を作り出すためにも、
私の考え方を変えねばならないでしょう・・・
私が、顧問先で悩ましいのは、有給休暇取得の現実です。
働く人の66%が職場への遠慮から、
有給休暇の取得をためらっているとの厚労省の調査があります。
バブル後の人員削減で、ギリギリの人員状況が続いており、
同僚に負担がかかることが目に見えており、
取得をためらう、日本人の美徳であろうか?
しかし、この有休に対して職場の中に不満が渦巻いてきているのです。
お客様の不満を取り除くのが顧客間満足度(CS)
それと同じく、私達経営者は、どうかして、
従業員満足度(ES)にも対応しなければならないでしょう。
現実にモチベーションの低下問題が発生しているのです。
・従業員の権利である有給休暇が取れず、
毎年失効する、退職決意しないと取得できない
・退職して有給をとれば1か月休めて
1か月分の給分をもらえて、その間に、次の職場で働けば得だ!
・退職者の負担が残った従業員にのしかかり、
すぐに新人を補充してもらえず、新人のスキルも弱く、足手まといで効率は低下する
そして、10月3日の日経新聞には、
2016年春には、
「有休消化が企業の義務化」を厚労省が労基法の改正を行うと発表しています。
これは実施されるであろう・・・
されるなら早くから対策を考え、実施に向け案を考え、
そして、我々の「組織の競争力」を阻害してはならない。
効率、生産性の落ちない方策を考えねばならない
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