固定資産台帳をみる①
100万円の機械を買うと、
B/Sの「機械」が100万円増えます。
あわせて、その機械のくわしい情報、たとえば、
・いつ買ったのか?
・いくらで買ったのか?
・耐用年数は何年か?
・減価償却はいくらか?
・現在の簿価はいくらか?
などの情報を別に登録しておくのです。
それが、「固定資産台帳」なのです。
これは、パソコンの会計システムの中で、
管理されています。
しかし、管理といっても、
実際にできている会社は、少ないのです。
固定資産に限らず、
金額が多い投資や支払いをするときは、
ふつうは、役員や上司に伺いを立てます。
投資するまでは、
“本当に必要か?”“もっと安くできないか?”
など、けっこうな時間をかけて検討されるのです。
しかし、代金を支払い、現場に設備を納入したら、
そこでゴール、となってしまって、
固定資産台帳への記入や、
その後の取扱いが、いい加減になってしまうのです。
それで、投資して10年もすると、
「固定資産台帳には載っているけれど、実際にはない」
ということになるのです。
それだけならまだマシで、
なかには、B/Sの固定資産に載っている金額と、
固定資産台帳の金額が一致しない、
という会社もあります。
台帳には、アイテムごとに一つずつ、登録されています。
その、一つ一つの合計額は、
必ずB/Sの固定資産の金額と一致しなければなりません。
「税理士が確認しているはず」と思う方がいますが、
この作業は面倒ですし、チェックしないのです。
「ウチは、けっこう固定資産があるなぁ~」という会社は、
まずは、B/Sの固定資産の金額と、
固定資産台帳の金額が一致しているか、
だけでも確かめてみてください。
もし、これが一致しないなら、
すぐに固定資産台帳の中身をチェックすべきです。
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