人手不足
週40時間労働、残業、深夜手当150%アップ、社会保険企業負担アップで、
有給休暇実施、パートタイマー正社員化、社会保険加入
・・・様々法律が施行され、そして、人手不足があらわれて、
経営者、マネージャーは頭が痛いです。
人手不足の問題が顕著になってきた今、
実際に現場に立ってみると、具体的解決策が出てこないのが実情です。
先日、中堅ホテルの支配人Aさんに問いました。
A氏「井上先生のおっしゃる通り、週40時間勤務 36協定を守り、
祝祭日の振替、有給休暇を完全にとらそうと思いますが、実際は不可能です」
「ローテーションで回しても、この仕事、早朝、深夜、宿泊日勤務があり、
決して、今の若者には魅力がある仕事でもありません」
「もう 正社員でやっていけません!
早くからパートタイマー 非正規社員を雇っており、
パート社員無くしては業務出来ない業界です」
「パートタイマーといえどもいつの間にか正社員と同じフルタイマーになってしまい、
差別することが出来なくなっています」
「既婚女性は 夫の扶養家族となっており、
年間130万円以内の給与制限で、多忙期の12月は出勤してくれなくなります」
「対策ですか?」
「一人のパートを雇うのと 2~3人で短時間で働いてもらえばいいと言われても、
一人一人の交通費を払っていては、バカになりません!
だから、一人のパート山中さん(仮名)を雇って、
別の小会社で中山さんとして別の名前で働いて ごまかしています」
「社員給与台帳を二社に分けて作成しているのです。
当然、山中さんには偽名の中山さんとして働いてもらいます」
「それってコンプライアンス(法的順守)に触れますが、
当人はできるだけ1か所で働くのを希望しており、
他での3~4時間の細切れ労働を嫌っているのです。同意の上です」
「我社は ABCグループのホテルです、
各地区のホテルのマネージメントは別会社になっており、
ABCグループ本部会社には、迷惑がかからないようになっています」
「しかし、この対策 処方箋は人が現実に集まらなくなった現在、
次の対策を考えるか?
ホテルの宿泊料を上げるしか、抜本策が必要になってきました」
ホテル業界、病院業界、人手サービスの業界は苦しい時代です。
(井上和弘)
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