採用氷河期に挑む ③
➂応募者がいないんです! その3
“パート、アルバイトの募集をかけたが、
まったく反応がない!”
という状況を避けるには、
掲載時に、応募者から選ばれる工夫が欠かせません。
わかりやすいのは、前回申し上げた、「賃金」です。が、
他にも、応募者の気持ちを引き付ける方法はあります。
そのひとつが、
パート・アルバイトの「有給休暇」です。
仮に、「パート有給消化率100%」という記載があれば、
応募者にとっては、魅力的です。
有給休暇は、勤務時間と勤務日数に応じて、
6ケ月の継続勤務で、付与されます。
たとえば、週3日・30時間未満の勤務の人なら、
勤務半年で、5日が付与されます。
その後、1年経過ごとに、1日ずつ増えてゆきます。
“そんなことをしたら、別の誰かを入れる人件費が発生します!”
などと、言われます。そのとおりです。
しかし、
魅力のない募集広告を繰り返し、人集めに苦心し続けるのと、
有給休暇を活用させることで、人集めを強化するのと、
どちらがよいのか、ということです。
どちらにしても、コストはかかるのです。
さらに、かけたコストのリターンを考えると、
応募者が増えて、働く人にも喜ばれる、
というほうが、リターンは大きいのです。
有給休暇の付与日数は、事前にわかります。
その時点で、その日数を本人に申し伝えます。
で、その後の1年間で、どの時期に有給休暇を取得するのか、
あらかじめ決めて、勤務シフトを組むのです。
それに応じて、
必要ならば人を投じるシフトにすればよし。
必要ない閑散期なら、補強しないのもよし、なのです。
有給休暇は使われると損するもの、という発想から、
有給休暇は活用して人材確保の道具にするもの、
という発想に切り替えることが、必要な時代なのです。
(古山喜章)
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