M&Aの話が来た②
M&Aにおいて、企業価値(売買価格)は、
「①純資産」+「②当期純利益×3~5年分」
で計算されます。
①はB/S(貸借対照表)の話です。
これを決めるには、
ふつうは、公認会計士が入ります。
デューデリジェンス(資産査定)をします。
これをやって、
いまのB/Sの純資産を増やしたり、減らしたりします。
B/Sには色々な科目がのっていますが、
デューデリジェンスをやることで影響が出てくるのは、次の科目です。
(1)純資産を増やすもの
・保険積立金
(2)純資産を減らすもの
・売掛金、受取手形
・在庫
・建物
・土地
・電話加入権
・従業員退職金
・役員退職金
(3)純資産が増える場合もあれば、減る場合もあるもの
・有価証券(株式)
見て分かるように、
純資産を減らすもののほうが圧倒的に多いのです。
また、②はP/L(損益計算書)の話です。
売る側は、ここを工夫して上乗せしなければなりません。
このとき大切なのは、単にいまの決算書の、
「当期純利益」の金額を持ってこずに、
特別損失を取り除くことです。
「この損失は、特殊要因でマイナスになったものなので、
のれん代の計算からは外してください」と言うことです。
そのためには、普段から
特別損失を重視しておくことが必要になるのです。
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