土地伝説は生きている ③
“土地は買ったほうがトクじゃないですか!”
“土地はいつか上がりますよ。”
“土地があるから銀行は貸してくれるんですよ。
これらの言葉をいまだに聞きます。
土地伝説は、まだまだ生きているのです。
➂自前で持つ必要がない
そもそも、
土地を自前で持つ必要がありますか?
ということです。
卸売業で倉庫が必要です。
建設業で事務所が必要です。
サービス業でも本社事務所が必要です。
確かに倉庫や事務所は必要でしょう。
しかし、自社で持っていないといけない、
ということは、ないはずなのです。
土地伝説の方々は、こう言うのです。
“家賃を払い続けるなら、
買ったほうがいいんじゃないですか?”
その考えに対しては、
①土地は減価償却できない、税金もかかる
②売りたくても売却できない
ということを、これまで述べた通りです。
じゃあなぜ、自前で持ちたがるのか、です。
結局、なんだかんだ言いながら、
過去の成功体験から抜け出せないのです。
土地がどんどん値上がりした!
土地があるから交渉事を有利にできた!
土地があるから生きてこれた!
という経験をお持ちなのです。
こういった話しを聞くと、私はいつも、
ハリウッド映画の名作「風と共に去りぬ」を思い出します。
全てを失ったヒロイン、スカーレット・オハラは、
“私にはタラの土地がある!”
“タラの土地があれば生きていける!”
“明日に希望を!”
と叫んで、名曲タラのテーマが壮大に流れます。
まさに、土地伝説の本領発揮です。
土地伝説の方にお会いすると、
私の頭の中では、タラのテーマが流れるのです。
自前で持つ必要のない土地が自社にないか、
もう一度よく、貸借対照表を眺めてほしいのです。
あっタラ、売ればいいのです。
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