少人数私募債について ①
ご存知の通り 私は少人数私募債の発行を強く勧めて参りました。
最近、色々な方からの意見があり、皆様に披露いたします
B/Sの負債欄に「私募債」と表現しないで
「経営者引受少人数私募債」とお書きください。とアドバイスしています。
経営者からの長・短期借入金も銀行からの借入とは別にして
「経営者引受長・短期借入金」と別表記してくださいと。
銀行へ提出するB/Sは、納税申告書とは表現を変えて、
自己資本の部としてください。と申し上げているのです。
それに対して 先日、□□エステート株式会社の税理士先生から、
次のような解答、意見をいただきました。
少人数私募債とグループ内借入金について ※①
そもそもそのような科目記載は、財務諸表規則にも、
中小企業の会計要領にもありません。
金融機関対策として、そのように記載する趣旨は理解できますが、
そもそも□□エステート株式会社は、
金融機関対策の必要な会社ではありません。※②
※③金融機関なら、科目内訳書も提出すると思いますので、
科目内訳書を見ればグループ内借入か、どうかが分かりますので、
現状でも問題はないと思いますよ
※①税理士は、規則や通達やらと税務面から話をしています。
私は、銀行金融対策を申し上げているので、税務とは関係ありません!!
いかに銀行より信頼される財務内容にするかを申しているので、
税金は財務面は関係ありません。
※②この会社の長短借入金は、銀行より22億円もあるのです。 売上が11億円の会社です。
今は、銀行が貸してくれているから、このような表現をするのでしょう・・・
金利率は決して低くはありません。銀行対策の必要な会社と思っているの
ですが・・・・(振込手数料、為替手数料も含めて)
※③ 税理士さんは、銀行の貸付先企業の信用ランク付けは、
人間がやっていると思っているのですね。
コンピューターの前に座って銀行員が
B/S,P/Lの数値を打ち込んでランク付けをする実態を、
この税理士さんはご存知ないのです。
本部、本部と行員はいいますが、
本部のコンピューターをたたき出したスコアリング優劣で判断するのです。
この税理士に質問したい?
「なぜ、日本のメガバンクは、永久劣後債や劣後債を利率10%で発行しているのですか?」
答えが分かりますか?
皆さんも考えてみてください!
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