少人数私募債について ② つづき
「いよいよ! 本年末で少人数私募債も終わりますね!」
と私に問うた年商100億の中堅企業の社長さんがいらっしゃったのです。
「え! え~~~!」 と私は驚きました。
2015年 平成27年度までに、
少人数私募債の支払金利が、分離課税の20%で済んでいたものが、
次年度から他の所得と合算され、総合課税に変わるだけです。
支払金利率が別に悪くなったり、
少人数私募債制度がなくなったわけではありません。
銀行に定期預金をしての受取金利率は、0.02~0.03%ですよ。
それが会社に、私募債で貸すことにより
3%~10%の間の利率で利息が受け取れるのです。
こんな利のある投資は『ない』と思うのですが・・・いかがでしょうか?
もうおやめになるというのでしょうか?
前回、メガバンクの発行する劣後債の利率が10%と申し上げましたね。
タックスフリーのケイマン島諸国で発行募集していますね。
この劣後債は資本の部に組み込まれて、
銀行にとっては自己資本比率とカウントしれくれるのですね。
国際的金融業務を行う為には、
自己資本8%以上というルールがあるために、
自己資本を上げておかなければならないからなのです。
当然、資本金であれば、配当は10%というのは 当然なのです。
メガバンク銀行に多くの預金が入れば入るほど、
自己資本比率は下がってしまいますものね!
少人数私募債で5%や10%の利息をとっても、
何も不思議ではないのは資本金として見ているからなのです。
自己資本比率は、世界中で安定性の指標です。
自己資本が脆弱な会社を銀行が避けるのは、
金貸業として当たり前のことですもの。
自己資本比率を上げる対策、
私の申し上げる諸策をとって経営諸策を5年~7年と続けていくと無借金経営になります。
実は、多くの経営者が、
私の申し上げること(オフバランス、キャッシュフロー経営)を実現されて、
無借金を実現されます。
「お伺いしますが、無借金経営にすると銀行との関係が無くなって、
銀行との付き合いがなくなります。
次に設備投資でもする時、銀行が相手にしてくれない!
と 書いてある本が時々ありますが・・どうですか?」
「銀行への売上入金、預金、支払等々
毎日の経済活動で銀行との関係は当たり前ですがありますよ!
それどころか、無借金になった方が銀行員の訪問数は増えます! 実際!]
とのお話でした。
私は、つくづくコンサルタント冥利につきると嬉しくなります。
私のセミナーに参加して、先生の著書を読んで実践しました。
お蔭で会社が立ち直り、無借金になりました等々
セミナーに参加された方々より感謝の言葉を多く聞くようになって・・・・・・
(井上和弘)
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