先に予想する(!) 後になってわかる
最近のガソリンスタンドの価格を見て 驚きます。
昨年の秋のレギュラーと今冬の価格の差は?
当然 原油価格が1バーレル 100ドル以上したものが、
45ドルと半値以下に急降下しているのですから当たり前でしょう。
原因は
供給過剰 米国シェール革命で大増産
OPECが減産見送り
需要鈍化 中国景気鈍化
欧州の景気低迷
と報じていますね。
我々日本人、一般庶民にとっては
原油の値下がりは資源を持たない国にとっては朗報と思えますが、
しかし、住友商事がシェールオイル関連で、
2400億円の損失、丸紅も1700億円の特損があると報じています。
商社や日本の使用原油半年分の備蓄を義務付けられている石油企業にとっては
大変な損失を抱えていることになるのですね。
しかし、良く考えてみると何かおかしい・・・
今から5年前には、シェールオイルを持ち上げ、
テキサスの油田跡には新しいシェールのリグが1600基も立ち、
アメリカンドリームが叫ばれ、騒がれ、囃し立てていたのですね。
ところが、新聞報道によると
今や 採算破れで石油関連会社がバタバタと倒産しているとのこと。
実は、私は、「投資信託」をS銀行を通して購入しているのです。
その名称は「GSハイイールドボンドファンド」なのです。
購入する3年前には、ポンドのパンフレットを見せられ、
これからは、再びアメリカの時代、シェール革命で原油の支配権は
再びアメリカが持つとの売りに見せられて購入しましたが、えらい事になりました。
ハイイール債は、主にシェールオイル開発のボンドなのです。
大スターになると予想、それを信じて購入したのですが、
下手をすれば全く落ち目 ジャンク債(ボロ債権)に入ってしまう・・・
売りを薦めていたS銀行のエコノミストは
「ハイイールド債市場は 確かなバブル」と今になって
雑誌で述べています・・・ひどいな・・・
自分の購入債券を調べてみますと
購入価格から5%ほど 低下
分配金収入 15%確保
合計としては10%ほど 利益が確保されていましたが、売却しました。
つくづく予想するのは難しいものです。
大赤字も出ない間に整理、換金できたのも、幸いと思っていますが・・・
新刊本、「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がダイヤモンド社から発売中です。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
« セカンドオピニオン、おられますか? | トップページ | ずるい、銀行 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 外形標準課税(2023.11.24)
- 関電問題を考える(2019.10.21)
- 関電 役員高額金品受領問題(2019.10.04)
- メガバンクのリストラの意味することは(2018.09.24)
- 平成30年度 税制改正②(2018.01.12)
コメント