詐欺に引っかかる つづき③
豊田商事事件を知らなかったとはいえ、少なくとも関係した経験から、
クライアント会社の経営理念、経営の業種に対して、
しっかりとした信用力がある会社だけを手伝うようにしています。
ピンク系欲望産業、催眠的集団心理商法(呉服、宝飾)、宗教法人脱税商法、
気を付けていないと、私の信頼は、いかに会社が高収益を上げるかが目的にもなっているので、
変な会社が飛び込んできます。
「何をやっても儲かりゃいいじゃないか!」と言う人が居ますが、
そうではありません。
しっかりと世の為、人の為に汗を流して、そして、お代を頂くのはいいが、
いかに少ない努力で大きな効果をあげるか、
生産性(インプットに対してのアウトプット)だけの問題ではない。
若い時にヒットしてぼろ儲けする。騙しての手口で稼ぐことは、
晩年、いや次代の子供、孫に災いが生じます。
私のクライアントの中の会長さんがよく言われる
「株屋と銀行の話しをうのみにするな!
彼らは 自分の都合、会社の都合が先にあることを忘れるな!」
とおっしゃる。
確かに「お金」を中心に回るビジネスは「お客様に儲けさせる」より、
いかに手数料を稼ぐかにかかっているので、
それらの業では、これは当然のことなのです。
彼らは、決して顧客をだまそうとしているのではない。
銀行ならば、いかに良い会社に借金してもらえるか!
いかにお金持ちのお金を預かるか!
證券会社なら、いかに株式を購入してもらい、いかに頻繁に売却してもらうか!
が優先するのです。
お客様のご要望をじっと待っているのではなく、
A商品 B商品、C商品と手を代え、品を代えて持ってくる。
近々であれば長期金利が上がる、円安がもっとひどくなる、
原油が上がる、先のことは何もわからないが、
わかったことのように言ってくる。
ところが、スイス、日銀政府、原油の変化により、
全く予想だにしないことが起こり、状況が変わってきます。
損したり得したり、先のことはわからないのです。
お金→ 金融商品 → お金
これを短期に転がす商法は、普通の会社は絶対すべきではない。
金融業界ならそれが仕事で、24時間 365日
休む暇なく情報を集めなくてはならないでしょうが・・・
世のお金がお金を生むことは間違いない事実ですが、
頭のいい人ほどこの商法にのめり込む人がいらっしゃるが、
どうか、気を付けてほしい。
「俺は 騙しても 騙されることはない」と豪語される方ほど,危ない!
騙されることに巻き込まれたくはないと誰しも希望していますが、
一獲千金を夢見て、汗を流さず、お金持ちになりたいと、
宝くじ売り場を見ていると、多くの人が希望しているのですね・・・
(井上和弘)
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