ずるい、税理士
決算書を見せていただくと、貸借対照表の資産に、
「仮払金」「経営者貸付金」などを見かけることがあります。
表現はさまざまです。
要は、経営者が会社から、おカネを借りているのです。
で、5年分の推移など、よくよく見ると、
まったく減っていない、あるいは、
徐々に増えている、ということが、あるのです。
経営者に聞くと、おカネの使い道の大半は、投資です。
それとて、自分のおカネでしてほしいのです。
だってそれは、会社資産の私物化、ですから。
が、理解できないのは、税理士です。
なぜ、放置しているのでしょうか?
“B/Sのことだから、申告する税金には関係ない。”
“指摘して、顧問契約を切られたくない。”
“経営者から、悪く思われたくない。”
このような感情の匂いが、決算書から漂うのです。
結局、自分さえよければ、いいのです。
そのような税理士はやはり、ずるいのです。
自分が目をつむってきたことに、とやかく言えないのです。
あれはできない、これはできない、
と、言いながら、
もっとあってはならないことを、放置しているのです。
借りたおカネを、
計画的に返済させる。
退職金などで相殺させる。
などを提案して、決算書をキレイにさせるべきなのです。
でないと、
ずるい税理士の匂いがする決算書は、結局、
税務調査をする調査官が見ると、
ずるい匂いのする決算書、なのです。
匂いを嗅ぎつけられたら、しつこいです。
それが彼らのメリットにつながるからです。
キレイな決算書にするには、
身近な税理士が、ずるいかどうかが、
大きく影響するのです。
(古山喜章)
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