詐欺に引っかかる(?)
社会生活50年、半世紀を生きてきて思う事は、
昔も今も詐欺、詐欺まがいに引っかかる者がなんと多い事か!
オレオレ詐欺に引っかかった者を笑うが、
私にとっては老人だけが引っかかるとは思えない。
無借金で、しかも30億円の現金が銀行に預けられている会社のある取締役会議での発言
「定期にしても0.02%の60万円しか 年の金利がつかない。
何か賢い運用方法はないのかい?」
各取締役も「何か ないかい?」 と思ってします。
昭和55年(1980年)前後に、
半年複利預金期間10年もの定額郵便貯金は、
10%であった経験をしている年輩者の人間にしてみれば、
昨今の超低金利率は、もう少し有利な投資、運用はないかと考えるのは当然です。
会社勤めをしていた私の友人も、
10年前に退職金を手にして、株式やFXや抵当権付債権、
先物取引やらで 痛い目に合っています。
「人間の欲」だよと 決めつけてしまえば終わりだが、
いかに悪徳商法を法規制で防ごうとも、
正当な商売の証券会社も銀行も、先物取引業者も自社の都合で、
個人のお金持ちや金持ち会社にすり寄ってくるのです。
ねずみ講、マルチ商法の先駆けの天下一家の会の主宰者が、京都の国際会議場で、
2千人の聴講者を前にその正当性の話をしているのを聞いたことがあります。
列島改造ブームで、原野をとんでもないぼろ地を区割りして、
別荘分譲と称して、悪徳、建売屋、明治屋不動産の残党が
暗躍しているのを、仕事上(コンサルタントとして)見てきました。
そして、豊田商事事件が1985年 金地金の現物を(金メッキしたニセインゴット)、
證券(ペー;パー)として売り回し、結局は解約に応じないのです。
豊田商事の会長 永野 某の自宅マンションに男2人が日本刀を持ち、玄関ドアが開かないので、
横の窓を壊して入っていく様子をマンションに詰めかけた報道取材陣がビデオカメラに収め、
ニュース番組で見ていた私には大いなるショックでした。
豊田商事は、年10%利回りを約束して
「純金ファミリー契約証券」を最高時7千人の会社員が売り歩いたのです。
つづく
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