あほちゃうか!その③
銀行の担当者が訪問してきて、
種々の商品に協力してほしいと言ってきますね。
「わが社の期末なので,借入を1か月でもよいから借りてくれませんか?」
「投資信託商品を買ってください」
「○○○保険に入っていただけませんか?」
まだまだ挙げればきりがなく、いろいろ要請されます。
「なんでそんなに銀行の願い事に付き合っているのですか?」
「常日ごろから やはり銀行さんとはお付き合いをしておかないと
“まさか”という時に資金をお願いするためにも必要でしょう・・・!」
とおっしゃる。
「そんな事を話し合う時間があるなら担保(普通 根抵当)を外す、
個人保証を外す。銀行振り込手数料を減じる、
ドル・円の為替手数料を減じる交渉事をされてはいかがですか?」
と思わず言ってしまいます。
全くもって「あほちゃうか?」と言いたくなるのは、
支店内において審査部門としての行員が存在していると
未だに思い込まれている方が多いのには驚きます。
皆さんがお話合いをしている担当者とか、
行内で目に付く、働いている人は、
ほとんど営業推進の方ばかりで、審査部門の行員などではありません。
営業推進部門の人と融資を決定する審査部門の人は全く別なのです。
私の本を読んでいただければわかりますが、
基本的には会社の通知簿であるP/L、B/Sによってランク付け、
格付けされているのです。
P/L,B/Sが良ければ安い金利で、
付き合いがなくても良い条件で銀行はお金を貸してくれます。
もちろん、担保があるとか、個人保証などが必要となることは、
勿論、ありません。
債務超過体質と2年連続の償却前営業利益赤字の会社(返済資金なし)は、
当然、担保も個人保証も必要です。
格付けされても銀行が惚れ惚れする美人、ダンデイーな企業体型にすればいいのです。
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