「あほ ちゃうか? 」その②
この20年間で銀行の何が変わったと思いますか?
誰しもがわかるのは
・ガソリンスタンドと同じく銀行の店舗が減った
・店舗の内装が変わり、CD機械のスペースが広くなった
・店舗内の行員数が減り、銀行系の派遣社員が占めている
・一般客、個人客相手と法人相手の窓口が分かれた
・一円足りなくても「ご明算」と言われる、
収支が合わないと帰れないようなことはなくなった(残業が激減)
まだまだ表面的に見れば20年前と異なる点があるでしょうが、
内側をのぞいてみると
・支店長の給与待遇(支店長の自宅まで配車なく)が下がり、
決裁権限もなく、本社が下す、店のノルマ達成と従業員の管理のみ
・行員は、将来の幹部候補生と単なる行員、事務員レベルに分けて
20年前以前の社員レベルと比較すれば寒くなるほどレベルダウンしている
・大手銀行10行が3行に集約され、地銀、信金は近い将来60%が消滅する。
このための銀行間はかなり優劣が明らかにされ、
厳しい生き残りをかえた闘いを強いられている
この様な銀行の内部事情から生きるか消滅するかの時に、
銀行本来の使命である貸付先の成長、
優良企業としての育成などという役割があるのですが、その現実はどうでしょうか?
顧客の存亡よりもわが銀行の存亡のほうが大事なのです。
「お金」どの時代も大切なものでした。
なぜ、大切かというと、常に不足していたからです。
それが、今や不足していないのです。
なぜなら、日銀でお金を多量に印刷するからです。
それを各銀行に金利ゼロで貸し付けるのです。余っているのです。
その上に日本国民、日本の企業がお金を使わずに、銀行に預けるのです。
その人々から、銀行は、低い金利を支払って調達したお金を企業に、
公共団体に貸し付けるのです。その利ざやが稼ぎとなるのです。
ところが、借りてくれる先が極端に不足してしまっているのです。
いつか、これらの状況は逆転するのでしょうが、
どうも今後、先々、そのようなことは考えにくい状況でありますね。
お金が銀行に余り、貸し付けないと金融業はやっていけなくなっているのです。
預金は要らないのです。借り先を必死で探しているのです。
ただし、貸しても返済してくれる先であるのは、いうまでもありません!!
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