隠れ役員の退職金
事業承継のお手伝いをしている会社で、
役員一覧表を見せていただくと、
よく似た役員構成になっています。
社長のお母様が、取締役か監査役になっているのです。
先代はお亡くなりになったものの、奥様はご健在。
当然、ご年齢は80~90歳とご高齢です。
役員報酬は、20万円という方が多いですね。
そういった会社では、
現社長に退職金を出すときに、
お母様にも退職金を出すことを、
検討していただきたいのです。
退職金の税金を計算するときには、
勤続年数に応じた控除額があります。
たとえば、40年くらい勤めている場合は、
控除額が2000万円以上になります。
つまり、もし2000万円の退職金を出したとしても、
退職金にかかる税金は、まったくかからないのです。
そして、その退職金は、
「役員退職金」として、特別損失に計上します。
当然、法人税の支払も減ります。
個人の所得税はかからない、
会社の法人税も減らせます。
税金的には、よいことばかりです。
社長のご両親に関する役員退職金は、
意外に見落とされがちなポイントです。
なかには、「うちの役員って何人いたっけ?」
なんていう会社もあるくらいです。
まずは、自社の役員が誰になっているか、
そして、祖父母や親族が役員をつとめている場合は、
役員退職金の支給を検討されてはいかがでしょうか?
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