不正は身近に起きている
「わが社に不正は関係ない」
と思っているかもしれません。
ですが、そう思っている会社ほど、
実は不正が起こっています。
「不正は関係ない」と考えるのは、
「あいつがそんなことをするわけがない」
「あいつに任せているから安心だ」
と思っているからです。
そうなると、結局、任せっぱなしになってしまいます。
そこに付け入るスキが、できてしまうのです。
トップから権限を与えられた役員、従業員は、
「これぐらいならいいだろう」と、
会社のおカネを私的に使いはじめます。
飲み屋、クラブ、接待時の自宅までのタクシー代・・・
最初は、確かにちょっとです。
しかし、徐々にその金額は膨れ、
歯止めが利かなくなってきます。
役員、従業員からすれば、
「所詮は、会社のおカネ」なのです。
まさに、映画の「紙の月」の世界です。
身近に何社かで、不正を見てきました。
「なぜ、不正が分からなかったのですか?
少なくとも、経理はわかっているでしょう。」
そうです、もちろん、経理は知っています。
しかし、正義感をもって注意できる経理は、少ないです。
特に、それが、トップが目にかけている役員や従業員で、
声が大きい人であれば、「襟を正す」ことができないのです。
経理もサラリーマンなのです。
ですから、不正な支出がないかどうか、
トップが直接、経理に聞いてみるか、
税理士にお願いして、チェックしてもらってください。
こういうと、
「えっ!税理士は、普段から監査してくれているでしょう。」
と質問されます。
答えはNoです。
税理士は、あくまで帳簿を作成するのが仕事です。
伝票がどうなのか、怪しいのか、
など、いちいちチェックなんてしていません。
心配な方は、
「先生、すみませんが、伝票でおかしなところ、
使い込みがないかも、チェックしてもらえませんか?」
と相談してみてください。
(福岡雄吉郎)
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