決算整理(4)
3月決算が終わり、
これから本決算の数字を作ってゆきます。
普段から、
・総資産を少なくすること
・社外流出(税金)を抑えること
と、申し上げています。
決算作業で、これらを実行するために、
以下の点をチェックしてみてください。
④貯蔵品を損金で落としている
貯蔵品には、
切手や印紙、包装材料、パンフレットがあります。
会社によってさまざまですが、
だいたい、毎年同じように使っている消耗品です。
これらは、資産としてB/Sに必ずのせる必要はありません。
わかりづらい文章ですが、
国税庁のホームページには、こう書かれています。
『法人が事務用消耗品、作業用消耗品、包装材料、
広告宣伝用印刷物、見本品その他
これらに準ずる棚卸資産の取得に要した費用の額を、継続して、
その取得をした日の属する事業年度の損金の額に
算入している場合には、これを認める。』
※ただし、各事業年度ごとにおおむね一定数量を取得し、
かつ、経常的に消費するものに限る。
( 法人税法基本通達 2-2-15 )
⑤30万円未満の固定資産を損金で落としている
中小企業では、30万円未満の固定資産については、
買ったときに全額、減価償却できる(損金で落とせる)
特例があります。
A社では、固定資産台帳に、
以下のように登録されていました。
「パソコン 1,200,000円」
しかし、よくよく見ると、
1台@120,000円のパソコンが10台、なのです。
まとめて10台買ったとしても、
1台あたりの単価が、30万円未満なので、
本当は、損金計上できたのです。
こういうもったいない処理をしていないか、
ぜひ、経理にチェックさせてほしいのです。
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