個人保証死守の困った迷言たち ②
“個人保証は外してもらいないさい!”
“外せますよ。”
と、繰り返し、申し上げています。
とはいえ、
“銀行に交渉したら、こんなことを言われました!”
と、簡単には進まない場合が多いです。
しかし、なかには、
“えっ?それってどういうこと?”
と言いたくなる、意味不明の困った迷言もあるのです。
②倫理的に責任の所在をはっきりさせるためです
これも、
なんだか煙幕を放たれたような、
意味不明の言葉です。
もはや、わけがわかりません。
あらためて、金融庁のガイドラインを見ました。
個人保証に対する金融機関の考え方を変えることになった、
金融庁のガイドラインでは、次のような見解です。
個人保証は、
1)経営に対する経営者の規律付け
2)資金調達の円滑化
ということに寄与する一方、
3)思い切った事業展開の阻害要因
4)経営が窮境に陥った場合の再生阻害要因
になっているのが、課題としています。
だから、
個人保証をむやみにつけるな、
個人保証ははずしなさい、
と、金融機関の考え方を変えさせたわけです。
先に登場した、意味不明の言葉は、
おそらくは1)のことを指すのでしょう。
が、3)と4)については、全く応えていない、
ということになります。
つまり、
金融庁が推進しようとしていることを無視している、
ということになります。
昔のまんま、スタンスはな~んも変わっていない、わけです。
銀行担当者は、個人保証を外したくないのです。
銀行員の評価は、点数制です。
個人保証を外すことは、点数のマイナスに影響します。
だから、ああだこうだと、言ってくるのです。
わけのわからない迷言に流されず、
さらなる交渉を続けてほしいのです。
その実際の攻防戦については、
また、改めて書かせていただきます。
(古山喜章)
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