決算整理(3)
3月決算が終わり、
これから本決算の数字を作ってゆきます。
普段から、
・総資産を少なくすること
・社外流出(税金)を抑えること
と、申し上げています。
決算作業で、これらを実行するために、
以下の点をチェックしてみてください。
③業績不振の子会社株式の評価損
「10年前に○○事業をやろうと思い、子会社を設立しました。
設立したのはよかったのですが、事業は鳴かず飛ばず。
低空飛行を続けたままで、あがる気配が見えません。。。」
なんて会社は、結構あるのではないでしょうか?
P/Lを見れば、毎年ちょっとずつ赤字を計上していて、
B/Sを見れば、資産より負債が多い、債務超過の会社です。
そんな会社ですが、
たいてい、資本金は1000万円あります。
つまり、設立したときに、
1000万円出資しているのです。
こんな場合、B/Sの左下に、
『子会社株式』あるいは『関係会社株式』
として、ずっと1000万円がのり続けています。
で、その子会社株式の評価を落としてしまうのです。
つまり、
①資産状態がとても悪いこと(たとえば、債務超過です)
②近い将来、業績の回復が見込めないこと
の2つにあてはまれば、、
子会社株式の評価損をたてて(減損して)、
損金で落とすことを考えていただきたいのです。
土地や電話加入権と同じく、子会社株式も、
何年もずっと同じ金額のままなのです。
そういうほったらかしのものを経理に報告させて、
「なぜ、ずっと同じ金額なのか?」
「損金で落とせないのか?」
と確認すると、新たな発見があるかもしれません。
(福岡雄吉郎)
新刊本、「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がダイヤモンド社から発売中です。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
« 本のとおりでした!② | トップページ | シルバーマーケット 市場が面白い »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- 即時償却C型の実務④(2021.01.15)
- 即時償却C型の実務③(2021.01.14)
- 即時償却C型の実務②(2021.01.13)
- 即時償却C型の実務①(2021.01.12)
- 改めて即時償却の何がよいのか④(2020.12.31)
コメント