経営は 倒れず継続することである
実社会で働くこと50年、経営コンサルタント歴40年、
この間に多くの有名会社が倒産や吸収されたりしてゆきました。
有名なダイエーやマイカル、西武、拓殖銀行等数え上げればきりがないほどあります。
私の紹介文の中には、関係した会社は1社もつぶしていない、
などと書かれていますが、そんなことはありません。
私が、潰したことはありませんが、
倒産危機の渦の中で多くの経験をさせてもらったことも真実です。
損益計算書で表現される利益は、たった一年間のある年の単年の成績です。
その一年の高い売上高経常利益が獲得できたとしても、
それが、これから毎年、毎年、継続できる保証は何もないのです。
それがどれだけ蓄積されているかの指標が貸借対照表なのです。
10年に一度や20年に一度は 日本が、世界の不況に飛び込んだり、
好況だと言っても、業界・業種においてもさっぱりダメだという年があるのです。
「朝の来ない夜はない」
「冬の後には 春がある」と言ってみたって、
真っ暗闇の寒い、寒い冬が予想以上に続くって時があるのです。
私は、それを「まさか! 」の『坂』と称しています。
暗い夜が続いても「ふくろう」の如く、
寒い日々が続いても白熊の如く、強く、生き延びるかです。
日本の農業では畑を掘り返し、冬の寒い風に晒し、地中の害虫を殺すのです。
経済社会においても、不況期は強い会社、弱い会社を峻別し、
生き残った会社に新たなビジネスチャンスを与えてくれるのです。
時代、時代に寵児としてもてはやされる会社、経営者が新聞や経済雑誌やテレビに現れます。
どんな謙虚な人間でも、その中に掲載されれば、嬉しくなり、
羽目を外して、そして足をすくわれるのです。
倒産しないで10年、20年、30年
着実に歩みを進めば、その間にいいことにもめぐり合うことができるのです。
長生きをするのです。
その間に、びっくりするような収益を上げたり、
好調であっても、その後に大ピンチが来て、倒産すれば消えるのみです。
死んでしまってはダメなのです。
(井上和弘)
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