感覚を当てにしない
O社では洋菓子を製造し、直売しています。
包装用の材料の種類が多く、
在庫を減らすことが一つの課題です。
「なんとなく、ムダが多いなぁ…」
「どうにかしないとなぁ…」
というぼんやりとした感覚を、
ずっと持っていました。
棚卸は毎月やっています。
しかし、発注は、これまでFAXや電話が中心です。
現場は常にバタバタしていて、
FAX、電話で発注した情報を、
改めて記録しておくこともしていません。
なので、毎月、どのくらい発注して、
どのくらい使っているのか、よく分かりません。
だから、「なんとなく」の感覚です。
ということで、発注方法を、
データ(エクセルとメール)を使って、
確実に残すようにしたのです。
データで発注すれば、
それがそのまま記録に残せます。
発注内容を改めてまとめ直す必要もありません。
最初のうちは戸惑いもありましたが、
スタッフは若いので、すぐに慣れます。
(月初の在庫量)+(当月の発注量)-(月末の在庫量)で、
いちおう、当月の使用量が分かります。
データを見てみると、
シェフやスタッフから聞いていた内容と、
事実が違うことが分かります。
問題点、課題も具体的に見えてきます。
・使用量に対して明らかに持ちすぎ
・発注ロットが大きい、あるいは小さい
・発注頻度が多すぎる、少なすぎる
・発注のタイミングがバラバラ
感覚的に「なんとなく問題だ」と思っている場合、
具体的な手を打とうと思っても、できません。
具体的な対策をとるには、
”とにかく、記録をつけてみる”
これしかありません。
感覚は当てにならないことが多いです。
(福岡雄吉郎)
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