ヤマダ電機 何時かこうなると つづき
ヤマダ電機 → 小売業
ワタミ、マック → 飲食業
これら似た業種、業態は 今日 決して業績がよくない。
これからも経営的に苦しむであろうことが予想できます。
私の関係先にも 小売業も飲食業もある。それらの会社の業績が悪いでしょうか?
幸いなことに 悪くはないのです。
なぜでしょうか?
悪いには 悪い理由があり、良いには 良いの理由があるのです。
このデフレ不況下、今日の業績の悪化している会社の共通点は何でしょうか?
①値下げ 安売りを派手に行う
②人材の育成が店舗展開に追いついていない
③「飽きられる」業種であることを忘れている
①値下げ 安売りを行う
確かに長引くこのデフレと不況、大卒初任給20万円はいつまでも続き、
顧客ニーズから言っても、安さに飛びつく人々は多くありました。
それらを可能にしたのは
・安い給料で働く人がいた
・円高で海外原材料が安く調達できた
と言えます
しかし、利にさとい経営者は、
本質を忘れて価格競争をすれば勝てると勘違いしてしまうのです。
廉価に挑戦すればいいですが、
決して質を価格より下に持って行ってはいけないのです。
ワタミとマックのみが安売り競争をしたのではありません!
居酒屋もおにぎりもスーパーの商品100円ショップも、
あまりにも安売り商法が正しいように、この10年 思われました。
②チエーン展開の理論は、正しくは理解していますが、
従業員の販売能力、サービス能力、説明能力、事務能力が多店舗についていくのか!
雇用状況が反転すれば(売り手と買い手) 一気に人材崩壊が始まります。
日本人の顧客がその店に求めるのは、モノだけではない事をこの数年
経営者は忘れているような気がします。
③「あきられてしまう」「いきわたってしまう」
これを市場飽和というのでしょうか?
テレビの液晶市場、スマートフォン、居酒屋、何でもそうですが、
日本人は、新しい情報に敏感で、あっという間に、そして、いつの間にか行き渡り、
飽きられて、市場が伸びても、縮んでしまいます。
ヤマダ電機のトップは北から南まで あの大型店を展開し、日本一と称したかったのでしょうか?
今や限界都市、町が消えていく時代に、
あんな人口の少ない所に店を作っても顧客がいないじゃありませんか?
店で説明を受け、手に取って確認をする。
ネットで他の通販会社に発注するのですから、ビジネスモデルが崩壊してしまうのですね。
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