どんなリスク対策も、いつか風化する
年金の個人情報が125万件流出する、という事故がありました。
“年金機構は何をやっているんだ!”
“けしからん!どんな管理をしているんだ!”
という声が噴出しています。
原因は単純です。
ウイルスが仕組まれた、開封すべきでないメールを、
何人もの職員が、開封してしまっていた。
それだけのことです。極めてありがちなことです。
ここで考えておきたいのは、
リスクは、どんな企業にもある、ということです。
今回同様の、個人情報流出のリスク、
食中毒や異物混入のリスク、
労働安全のリスク、などなど。
それぞれに、対策としての行動やルールが決まっています。
しかし、それらの対策は、
やりっぱなしだと、いつか風化します。
なぜなら、
リスクとなる事故は、なかなか起こらないからです。
年金の情報流出で言えば、
これまでも、危ないメールが開封されていたのでしょう。
だからといって、必ず事故が起こるわけではありません。
「昨日までは、それでも事故が起こらなかった。
ならば、今日も大丈夫だろう。」
こうして、対策となる行動は、風化してゆきます。
で、忘れたころに、事故が起こるのです。
起こらないために、あれやこれやと対策を打つのですが、
起こらなければ、その対策はずさんになってゆくのです。
食中毒事故にせよ、
異物混入トラブルにせよ、
労働安全事故にせよ、
人がルールを守ることで回避する事故・トラブルは、
みな、同じなのです。
手洗いを怠っていた、目視チェックをすりぬけた、
安全ルールが徹底されていなかった。
原因となるのは、そんなことばかりです。
人間が行う行動には、ムラがあるのです。
それを避けるには、
自動化、機械化、システム化しか、ありません。
リスクはどの企業にもあります。
こんなときこそ、
自社のリスク対策の実態を、見直してほしいのです。
(古山喜章)
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