「数えた」では、棚卸ではない②
先日のブログで、「数えた」では棚卸ではない、
と申し上げました。
大手上場メーカーに部品を供給しているO社では、
3つの工場を構え、海外進出も果たしています。
しかし、在庫の管理方法を聞く限り、
まだまだアナログで、
在庫の集計モレ、集計ミスがときどき起こる状況です。
「不良在庫はありませんか?」
気になって質問すると
「それは大丈夫です。
捨てていますから、ご安心ください。」とのことでした。
それでも気になって、
経理部から在庫データをもらいます。
アイテム名をみてゆくと、
「××××(未使用)」
「××××(廃止品)」
などと、何やら気になる名前がでてきます。
集計すると、あわせて7百万円です。
「社長、この“未使用”とか“廃止品”
というのは何でしょう?」
「えっ?そんなのありました?ちょっと確認します・・・」
といって現場に電話しはじめます。
現場に聞くと、
“未使用”というのは、完全に要らないアイテム
“廃止品”というのは、製造中止になった機械の部品で、
今後の補修、メンテナンスのために保管しているものでした。
しかし、それにしても、保管量が多く、
こんなに保管する必要はないレベルです。
社長は、「不良品を捨てている」と報告を受けていました。
しかし、現場は違います。
“万が一の為保管していて、そのまま時が流れた“
というアイテムが多かったのです。
在庫のアイテム名や、備考欄に
“未使用”とか“廃止”といった名前がついていないか?
確認すると、実は・・・なんてことがあるかもしれません。
(福岡雄吉郎)
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