高額退職金へのカベ ①
“高額退職金を受け取って、株価を下げたい!”
とお考えの相談が増えています。
しかし、状況をお聞きすると、
“このままではムリですよ。”
というケースがあるのです。
そこには、さまざまなカベがあるのです。
①役員報酬が低すぎる
まずは、役員退職金の計算式をおさらいします。
最適月額報酬 × 在籍年数 × 功績倍率
これが基本です。
このとき、計算の基礎になるのはやはり、月額報酬です。
年数や倍率よりも、この算定基礎がいくらかで、
計算結果は大きく変わります。
その月額報酬が、低すぎる場合があるのです。
なぜ低いのか?お聞きすると、
“業績がよくないのに、自分だけ多いのは気が引けます・・・。”
“利益が少ししか出そうにない年が続いているので・・・。”
というような答えが多いです。
しかし、いくらなんでも、
低すぎる役員報酬で、高額退職金を算出するのは、
ムリがあります。限度があるのです。
それに、あとが怖いです。
ならば、上げてほしいのです。
で、その上げた報酬を、3年間は受け取ってほしいのです。
そうすれば、その上げた役員報酬で、
役員退職金を算出することが、スムーズに進めれます。
1年や2年では、計算根拠に指摘を受けます。
1年や2年なら、3年間の平均をもとに、算定基礎額を決めます。
役員報酬を高くするのは、
後継者への事業承継をスムーズにするためです。
あるいは、不測の事態に備えておくためです。
何も、社長が私腹を肥やすためではないのです。
上げた分、利益が減ろうとも、構わないのです。
株価を下げる手段として、
高額退職金受給をお考えのかたは、
何よりまず、役員報酬が低すぎないか、
チェックしてほしいのです。
で、低いのであれば、
すぐに上げる手続きをとってほしいのです。
お考えの退職時期までの時間は、限られているはずです。
ならばすぐにでも、手をうってほしいのです。
(古山喜章)
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