金利「1%」未満 5割に
2014年1月に、
「銀行金利1%未満が4割を超えた」
ことをご紹介しました。
(そのときの記事はこちらです)
あれから1年半が経ち、どうなったでしょうか?
以下、「にっきん」という、
金融機関向けの新聞から引用します。
銀行マンなら誰しも読んでいる、という新聞です。
「国内銀行の貸出金利の低下が続いている。
日本銀行統計によると、
銀行(国内店、円貸出)の金利「1%未満」の貸出残高は
2015年6月末に219兆円となり、
貸出全体(残高437兆円)に占める割合が初めて5割を上回った。
特にメガバンクや大手行では、
「0.5%未満」の貸出が、毎年10兆円近く増えている。
金利低下は、日銀が金融緩和強化や貸出支援の資金供給を通じて
貸出金利への下押し圧力を強めているのが背景にある。
金融機関同士の競合激化や、
景気回復での企業の財務・事業内容の改善も低下に拍車をかけている。
特に、日銀が異次元緩和導入した13年4月以降の2年間で、
「1%未満」は53兆円、そのうち「0.5%未満」は35兆円、
「0.25%未満」は16兆円増えた。
一方、「1%以上」の残高は軒並み減少しており、
低利シフトが着実に進んでいる。
貸出利ざや縮小にもつながっており、収益面では多くの銀行で
「貸出残高が増加しているにも関わらず減益となっている(日銀)」状況。
大手行、地域銀行ともに残高が多い中堅・中小企業向けの低下が目立つ。」
ついに、金利1%未満の割合が5割を超えたのです。
最後に、このように述べられていました。
「金利低下圧力が先行き緩む可能性は乏しく、
貸出金利と利ざや縮小は継続する見通し。」
金利は、0.38(レイテンサンパチ)から、
0.28(レイテンニッパチ)の時代です。
(福岡雄吉郎)
【DVD発売しました!】
DVD「社長の経営財務」を、
日本経営合理化協会より発売しました。
多くの経営者が苦手な、貸借対照表が、
これを見れば驚くほどよくわかります。
詳細&お買い求めはこちらからどうぞ。
【最新書籍のお知らせ】
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がダイヤモンド社から発売中です。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
« 株主招集通知は、証拠(エビデンス)となる文書です | トップページ | 売上を伸ばすより 売り上げを下げても収益性を求めよ! »
「銀行交渉」カテゴリの記事
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい④(2023.07.14)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい➂(2023.07.13)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい②(2023.07.11)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい①(2023.07.10)
- 特別損失を活用しなさい(2023.05.02)
« 株主招集通知は、証拠(エビデンス)となる文書です | トップページ | 売上を伸ばすより 売り上げを下げても収益性を求めよ! »
コメント