平成28年高卒初任給データ
毎年恒例の、労働新聞調査による、
平成28年度高卒初任給が発表されました。
昨年との比較データは、こちらです。
一番下の「平均」という部分を横へ見ると、
技術・技能系は、昨年よりも約2700円増加しています。
販売・営業系と事務系は、今年はやや下がっています。
昨年は全般的に、賃金アップの結果が出ていました。
なかでも、販売・営業系の賃金が大きく上昇していました。
今年の傾向は、少し異なっています。
技術・技能系でも、建設業がけん引しています。
サンプルデータ数も、建設業は増えているようです。
併せて気になる傾向は、その他の職種のデータです。
調理師、美容師、接客係、医療・福祉関係など、
賃金上昇が顕著に表れています。
いわゆる「人手不足」の代表選手ばかりです。
高卒の賃金、と考えると、確かに上昇感があります。
これらのデータを見ていると、
業界や職種によって、賃金がすさまじく上昇する、
という気配が感じられます。
賃金は常に、相場で変動してきました。
しかし、
あまりに高い相場に飲まれてしまうと、人は確保できないし、
確保できても儲けが残らない、という現象に陥ります。
これまでヒトが価値を提供してきた業種であっても、
人に頼らない仕事やサービスを増やすことで、
生き残るための儲けを確保しなければならない、
という新たな時代が来ているのです。
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