なぜ マクドナルドは 大赤字に転落してしまったのか?
ファッションのワールドに関して 先日 述べましたが、又、外食産業の雄、
マクドナルドが没落してしまっています。
2008年 今から7年前の売上は 4064億円であったものが、
本年の売上は なんと 2000億円に半減しています。
あの超有名 優良と言われたマックの売上が半減してしまっているとは信じられないし、
赤字が262億円も出るのは 売上も半減すれば当たり前であろう・・・
マックの成功要因は何だったのでしょうか?
ハンバーグを食べない私でも知っています。
①ワンコイン1ドルの低価格で食べられるハンバーグ
②システマテックなオペレーションで早く出され 早く食べられる
③そして、ジューシーでおいしいハンバーグ
④綺麗で清潔な店舗 店員
ではなかったでしょうか?
アップルコンピューターから招かれた 原田 泳幸氏は、
時の人として、各経営雑誌にやたらもて囃されていましたが、
「外食産業は 他の産業と異なる。労働集約産業 味覚生産産業、
アメリカ式MBA人材が来て 成功するのか!」という疑問を持っていました。
「井上先生 原田氏は、マックは従来の直営店主義のそれを、
FC方式に代えて店舗を売却しているから 稼いだように見えるだけ!」
といった経営者がいました。
①売上拡大の多店舗展開
②無軌道な安売り主義 59円のハンバーグ
③MDを日本式にやらず(業績悪化) アメリカ本社の意見が入り、
大ボリューム、高カロリー商品化のミスマッチ商品
④フランチャイズ化により、管理の悪い店の増大
⑤100円ハンバーグ 100円コーヒーによる悪質顧客によるファミリー客の離れ
⑥綺麗で 清潔な店は失われ、安心、安全、健康なイメージは
期限切れ鶏肉、異物混入で失われました。
外食産業は
・「良い商品」を維持するには顧客ニーズ吸収、
開発、商品品質管理のための商品開発、人材確保と教育、
おいしいい商品を提供する為には、直接原材料コストダウンは慎重になべきであります。
・FC方式の怖いのは、自社の利益追求が先になり、客への奉仕貢献が忘れ去られる
・良好なオペレーションは 店員の士気の維持である
これを忘れた企業は
たとえ業界の売上トップを走っていたとしても没落は早いのです。
(井上和弘)
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