なぜ社長 実行しないのですか? その5
タイボープラス スプレッド方式の借入金利交渉
運転資金は短期調達、設備資金は長期調達、
金利は短期、長期にかかわらず
今の処固定性金利率を選択することなく
変動制金利率を選びなさいと22年間申し上げています。
変動性金利率と言っても 私が進めている方式は
TIBOR + スプレッド
(タイボ) + (上乗せ金利)
で銀行と交渉しなさいと申し上げています
先日もこんな事がありました
地方都市に工場を持つ蛯原工業(仮名)創業60年。
財務内容も優れている会社です。
長年に渡り、地方銀行とお取引されておられるのです。
十年前から相談にのっているのですが、
私から見ても全く銀行の言いなりの会社になっているのです。
①根抵当付
②個人保証とられ
③金利率が高い
6行と付き合っていて、すべて同じ横並びなのです。
勿論 この数年で
①の抵当株 ②の個人保証はすべて抜きました。
そして、借入金はキャッシュフロー経営に努められ、
返済ばかりで新しい借入はなくなりました。
金利交渉はありませんので
高い支払金利率の低減はなかなか進みませんでした。
しかし、今回、新しく設備投資計画が持ち上がり、
従来の取引、地銀と対抗すべく、
メガバンクに借入の交渉をはじめました。
勿論、タイボー + スプレッド方式で、15年の長期を申し込みました。
驚いたのは、地銀メイン銀行の解答でした。
①0.65% これは当行において最優良先への金利率でこれ以下は出ません
②TIBORプラスは当行では やっておりません
③理由は金利率が手計算(?)になるので
とてもじゃないが不可能です。お許しくださいでした。
メガバンクは スプレッド1か月+タイボのスプレッド0.3%の条件が出てきました。
これらの他行の条件を示すと、
地銀もあっさりとこの条件に同調してきました!
手計算して金利を取るのでしょうか?
銀行員は全く嘘を言っていたのですね!
いいのです。
銀行員と医者は本当のことを言ってはならないのです!
これを駆け引きと昔からいうのですから・・
(井上和弘)
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