高額退職金を出すには⑥
「高額退職金を出したい」
と相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
そのために、何をしておくべきでしょうか?
(その5)
税務署に事前照会をする
1億円以上の高額退職金を出すと、
税務調査が入る、と考えておいたほうがよいでしょう。
そのための対策の一つとして、
税務署に事前に伺いを立てておくのです。
伺い内容は、
「近く、A社長に退職金を5億円出す予定にしています。
つきましては、この処理が妥当であるか、教えてください」
というものです。
もちろん、単にその内容だけを持ってゆくのではありません。
なぜ、5億円を出すのか?
・退職金を支給するために、必要な手続をしっかりとっています!
・わが社は、しっかりと、退職金規定を整備しています!
・退職金は、こうして計算しています!
・社長の功績は、こんなにたくさんあります!
・だから、5億円の退職金は、不当に高くありません!
といった、ことを「事前照会文書」という形で、
原稿用紙10枚ほどに、しっかりとまとめてゆくのです。
ルールにのっとって、
しっかりとした手続をふんでやっている、
ということをアピールするのです。
事前に伺いを立てにゆくときには、
国税庁の局長を経験してきたような、
キャリアOBも一緒に同行してもらいます。
局長経験者は、税務署の人事、署内事情など
あらゆることに精通しています。
なので、いざというときに力になっていただけるのです。
照会したら、伺い文書に
「退職金の件、確かに相談を承りました」
ということを証明するためのハンコ(収受印)をもらいます。
これが一つの、エビデンスになるのです。
(福岡雄吉郎)
【DVD発売しました!】
DVD「社長の経営財務」を、
日本経営合理化協会より発売しました。
多くの経営者が苦手な、貸借対照表が、
これを見れば驚くほどよくわかります。
詳細&お買い求めはこちらからどうぞ。
【最新書籍のお知らせ】
「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」
がダイヤモンド社から発売中です。
弊社でも、ご注文を受け付けております。
メールにてお問い合わせの方は、こちらをクリックしてください。
【ブログ-井上和弘の寄り道スケッチ】
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
« ご存知ですか?労務版マルサ「かとく」 | トップページ | 高額退職金支払いの実例 その① »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- 即時償却C型の実務④(2021.01.15)
- 即時償却C型の実務③(2021.01.14)
- 即時償却C型の実務②(2021.01.13)
- 即時償却C型の実務①(2021.01.12)
- 改めて即時償却の何がよいのか④(2020.12.31)
コメント