ギリシャ危機を整理する
一応 ギリシャのデフォルトの危機は去ったが、
根本的には私は去ったとは思っていません!
なぜなら これから数十年でギリシャが持っている、
4つの問題点をつぶせる可能性があると思えないからです。
①公務員天国 働く人の25%が公務員
②年金受給者が人口の25%
③産業に乏しく、失業率が高い
④ラテン民族で 勤務意欲が薄い
ギリシャ、イタリア、フランス、スペイン ポルトガル
この地で生活すれば体験できますが、
働くこと、労働はできるだけ避けたいと思っている民族なのです。
陽気に、楽しく、おかしく、おもしろく生活したいのです。
④の勤務意欲の少なさから
①の公務員 ②の年金が多くなるのです
もう1つ 困ったことに主たる産業がありません。
地中海の太陽ならスペインにもモロッコでもあり、
観光産業だけでは国は養いえません。
日本も借金大国なので第二のギリシャになると唱える人がいますが、
①~④の問題点はありません。
しかし、ギリシャ的会社は 日本にも存在します。
①トップ自ら享楽的生活態度があり、働くことが嫌いである
②社員の25%が業績に貢献しないスタッフが多く、稼ぐライン人材が少ない
③労働組合が強く、給与水準が高い
④売り物の競争力が年々、少なくなり 過去の商品で生き延びている
⑤借入金が多い
真の経営者(政治家)が 存在せず、問題点を唱えるだけで、
厳しい実行を自ら行う覚悟がない会社
あと5年後ぐらいにくる日本の金融引き締め政策が実施されると、
バタバタと倒れることでしょう。
我々の会社がギリシャ的になってはなりません。
話は変わりますが、欧州連合(EU)を見ていると、
ドイツやフランスによる、
形の変わった新たな植民地主義的構築が進んでいるように思えるのですが?
ドイツのベンツをはじめとした車輛、
先進国の新商品で消費に目を奪われる人々から、
お金をそれらの国に吸い上げ、生産性の低い労働を担い、
金貸し企業の言うなりになってしまう。
吸い上げる国と吸い取る国の二極化が進まねばいいと思うのですが・・・
(井上和弘)
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