高額退職金を出すには④
「高額退職金を出したい」
と相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
そのために、何をしておくべきでしょうか?
(その3)役員報酬を3年前からあげておく
これは、とても重要なことで、
強くお願いしておきたいことです。
社長は、「決めたらすぐにやる!」
というタイプが多く、
退職金についても、ある日突然、
「よし!当期でやめて、退職金をもらおう!」
となります。
その決断は素晴らしいのですが、
役員報酬はというと、
その直前までたくさんとってないのです。
(80万円~120万円が多いです)
特に創業社長ともなると、
自分がつくりあげた会社は、
わが子同然、わが子より可愛いものです。
だから、「自分のことより、まずは会社の成長を!」
ということで、役員報酬を抑えて、
会社の利益を出すことに注力されるのです。
会社にとっては確かにプラスですが、
いざ退職金となると、
これがネックになってしまいます。
退職する直前で急激に報酬をあげても、
それをそのまま使うことは、
大変ハードルが高いのです。
具体的な報酬額の他、会社の規模、財務体質等を総合的に見て、
“適正な役員報酬額”を決めてゆくのですが、
やはり、急激に上げた報酬をそのまま使うことは、
ハードルが高いのです。
残念ながら、
役員報酬を上げることについて、
顧問税理士からの提案は、まずありません。
ですから、
数年後に○億円もらうことを念頭に、
逆算し、役員報酬を引き上げておくことが、
とても重要といえます。
引き上げた報酬は、
最低3年は続けていただきたいのです。
(福岡雄吉郎)
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