ご存知ですか?労務版マルサ「かとく」
2015年4月、
長時間労働を厳しく取り締まるための組織が、
東京労働局と大阪労働局に設置されました。
過重労働撲滅特別対策班、略して「かとく」
と、名づけられました。
悪質な労務環境が改善されない企業を摘発し、
過重労働を撲滅することが目的です。
税金でいう「マルサ」の労務版、みたいなものですね。
その摘発第1号となったのが、
東京の「かとく」では、ABCマート、
大阪の「かとく」では、フジオフードシステム、
です。
ルールを超える過剰勤務、
多額の残業未払い、
タイムカード改ざん、
などが常態化し、指導を受けても改善が進まなかった、
ということです。
まあ、同業他社への、みせしめもありますね。
小売りと飲食の違いはありますが、
いずれも、多店舗展開のチェーン展開です。
フジオフードは、マネージャー16人も、
同時に書類送検されています。
現場の勤怠管理は、管理者の責任となるのです。
ABCマートの場合、
経済面に「最高益達成」という記事が掲載されている、
同日の新聞の社会面に、労務の摘発記事が掲載されていました。
「かとく」の摘発でなくても、
多店舗展開のチェーン店が、あちこちで、
労務問題でやり玉に挙げられています。
多店舗化によって、人が増える商売の場合、
人員確保、人件費コストの課題が、必ず高まります。
今や、労務問題をひた隠しにして、
多店舗化することは、不可能な時代です。
いずれ明るみにでる時代なのです。
多店舗でなくとも、同じです。
対策の方向性は、大きく2つです。
①機械、システム、AIを用いて、
可能な限り、人に頼らない経営を推進する。
②人件費が上がっても、それをまかなえる粗利を稼ぐ、
商品力を磨いて提供する。
これからの経営に、ますます重くのしかかかる、
労務コストの課題に、どう向き合うべきかについて、
書き進めてゆきたいとおもいます。
(古山喜章)
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