稼がない資産があると、回転は悪くなる
“会社の資産とは、一体、何のためにあるのでしょうか?”
と聞く経営者がおられました。
その方はこれまで、
B/S(貸借対照表)の内容にさほど疑問を感じず、
経営を続けてきたそうです。
あまり中身を深く理解せずに、眺めていたのです。
だから、素朴な疑問だったのです。
“会社の資産は、稼ぐためにあります。”
そうお答えすると、
“なるほど、すっきりしました。”
と言われました。
“稼いでいない資産があっては、ダメなのですね。”
とも言われました。
稼がない資産でも、それがあると、総資産はその分、増えます。
総資産が増えると、総資産回転率が悪くなります。
総資産回転率(回転) = 年間売上高 ÷ 総資産
総資産回転率は、
計算結果が大きいほど、総資産の回転が良い、という指標です。
業種によって、理想の回転はあります。
しかし、稼がない資産があると、
総資産回転率が悪くなるのは、業種に関係ありません。
どの業種でも、そうなのです。
投じた資産の、何倍の年間売上高を計上したか、
というのが、総資産回転率です。
年間売上高に対する、投じた総資産の効率を見る指標です。
同じ年間売上高なら、投じた総資産が小さいほうが、
経営効率は良いのです。
稼がない資産があるほど、総資産回転率は悪くなるのです。
電話加入権は、稼いでくれるでしょうか?
使っていない設備、土地、建物は、稼いでくれるでしょうか?
事業に無関係な投資が、稼いでくれるでしょうか?
資産は稼ぐためにある。
このシンプルな考えで、自社のB/S(貸借対照表)を、
よく眺めてほしいのです。
(古山喜章)
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