高額退職金を出すには⑧
「高額退職金を出したい」
と相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
そのために、何をしておくべきでしょうか?
(その7)
退任後はどうするか?を考える
高額退職金の場合、
退任してから数年後に税務調査が入ります。
このとき見られるのが、
「本当に退任しているのか?」というものです。
勤務実績、重要会議への出席状況、
重要案件の決裁、人事権、お金のコントロールなど
いろいろな角度から、
「経営の一線を退いたのか?」を外見上、チェックされます。
ここで、「実際には、まだまだ会社を支配している」
と認定されると、
過去に出した退職金が否認されることになります。
Y社の社長から、相談を受けました。
「顧問税理士から、退任したら役員報酬は0にして、
出勤もするな、会議には絶対に出るな!
と言われたのですが、
本当にそうしないとダメなのでしょうか?」
「とんでもない!
給料は、月額50万円までならとってください。
出勤もどうぞしてください。
ただし、毎日ではなく、週1~2回程度がよいですね。
退任したといっても、役員ですので、
重要会議に出席いただいても、かまいません。
ただし、従業員の目の前で、
退任前と同じく、あれこれ指示を出すのはおやめください。」
それから、
・重要な交渉ごとの前面には立たない
・会長室と社長室は別で分ける。ないなら、つくる。
・名刺も新しくする
・ホームページもリニューアルする
税務調査では、エビデンス(証拠書類)がものを言います。
上で書いたような、
「ぱっと見て、わかりやすいもの」
については、経営者の匂いを消していただくことが、
とても大切といえます。
(福岡雄吉郎)
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