昔の国鉄はひどかった! よくぞ ここまで~
先月、日経新聞の私の履歴書にJR東海の社長であった
葛西敬之氏が書いておられました。
1986年(昭和61年) 国鉄分割、合理化の先頭に立って
ご苦労されていることが述べられています。
この頃に 独立した私にとっては 国鉄改革の記憶がはっきり残っています。
その提案された労使共同宣言の中味は
・合理化に協力する
・職場規律を保つ
・ストライキはやらない
・お客様に不快感を与えない
であるのです。
わざわざこれが第一義として書いてあることは、全くしていないからであり、
親方日の丸(意味は国だから 飯の心配なし)意識でもって
・不合理、無駄きわまりなし
・職場規律はなく、労働者天国
・ストライキ サボタージュあり
・全く サービス業の何かをわかっていない不快感だらけのサービス業
昔の役場の職員が列車に乗っているようなもの、
まず意識態度が「乗せてやっている!」でした。
指定席も変更などは、
いつも「お願い申し上げます」とお上にお願いするようなものでした。
ですから、私を含めて、男子連中は駅員との態度で、よくもめていました。
国鉄の労働組合は、先鋭的な国労、ややソフトな動労があり、
10万人合理化(クビ)計画は、大変な火種になり、
葛西氏などによって実行されたのです。
私もこれらの職員を受け入れる列車食堂や、
駅構内の外食部門に入った人々の教育を仕事として受けていました。
「合理化経営施策を推進する際の成功要因は、
労働法の原則に立ち、誠心誠意な態度で交渉に臨む、
一方、経営施策の内容や実施は、経営責任者が決断し、
厳しく遂行することである」と述べていらっしゃる
「仏心 鬼手」ではないかとその頃、思っていました。
今の45歳以下の経営に携わる人は、
この頃のことも知らずJRを利用されておられるとは思います。
JRは本当に美しい、素晴らしい会社になっていますね。
しかし、東日本に比べて東海や西日本の合理化はまだまだですね。
(井上和弘)
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