人材資産を償却資産に転換しなさい!②
増え続ける労務コストを放置せず、
償却資産化しなさい!と、前回申し上げました。
労務コストは今後、年々アップします。
社会保障費の増額や、過重労働対策の残業代アップなど、
増額は避けられないのです
そうなれば、
売上高に占める労務費率が、1%や2%、
このままではすぐに増えるのです。
多くの中小企業において、
労務費率が1%や2%上昇することは、驚異のはずです。
その分、営業利益が減るのですから。
それでなくとも少ない営業利益率が、圧迫されるのです。
だから、
労務コストを償却資産化しなさい、と言うのです。
労務コストをロボット化やシステム化などにより、
償却資産に転換できれば、減価償却できます。
償却資産化による設備投資のため、長期借入金が増えたとしても、
減価償却することにより、返済原資を確保できるのです。
で、数年後には、償却が進み、長期借入金も減ります。
図でいうと、こんな感じになります。
どうでしょうか?
一番左と一番右の面積グラフの比較では、
貸借対照表の資産部分は、同じです。
しかし、一番右の面積グラフでは、
償却資産化した分、人材資産は減っています。
その分、全体の高さは低くなっているのです。
つまり、売上高に対する、
人材も含めた資産の回転が、良くなったのです。
生産性が向上したのです。
持てる資産がどれだけのリターンを生み出すのか?
それが、生産性です。
労務コストの増大は、生産性をじわじわ悪化させるだけです。
気づいた時には遅かった、ということのないよう、
取り組んでほしいのです。
(古山喜章)
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