高額退職金を出すには⑨
「高額退職金を出したい」
と相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
そのために、何をしておくべきでしょうか?
(その9)資金繰りを考える
Q「退職金をもらいたいのですが、
5億なんてお金は、当社にはありませんよ」
A「確かに、中小企業で手元現金が
5億円もあるような会社は、少ないです。
それなら、銀行から借りればいいのです。」
Q「“銀行から借りるな!”と、
いつも言っているではないですか?
借りてしまって、よいのですか?!」
A「借りてしまって、OKです。
ただし、借入期間は1か月にします。」
Q「1か月って、返済するお金がありませんよ!」
A「社長が受け取った退職金から返すのです。
5億の退職金なら、手取りで4億円は入ってきます。
その4億円を会社に私募債として入れるのです。」
Q「私募債にするといいことがあるのですか?」
A「①私募債にすれば、金利3~5%とってもOKです。
②私募債は、“自己資本”の一部と見なされます。
③私募債は、毎月返済しなくてもOKです。
返済条件は、比較的自由に決められます。」
④すべて社内手続で済ませられ、書類もややこしくありません。
Q「私募債が、当初条件どおり、返せなくなったら?」
A「償還期日、償還額、金利など、
苦しいと思う条件があれば、
その都度、変更するだけです。
私募債の発行、条件変更は、すべて社内手続で済みます。」
Q「私募債は、相続財産に入りますよね。
私募債は贈与できるのですか?」
A「私募債は1口単位で贈与できます。
お子さんに現金を一気に贈与すると、
使い過ぎてしまう恐れがあります。
なので、とりあえず、
私募債を何口かに分けて贈与してもよいと思います。
この場合だと、お子さんに、
計画的に資金を渡すことができます。」
(福岡雄吉郎)
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