労務コスト削減が進む会社、進まない会社
以前、
「アナログ企業 9つの大罪」という記事を書きました。
IT化が進む企業と進まない企業を比較し、
それぞれの罪名を挙げさせていただいたのです。
(その原稿は、こちら。)
そこで言いたかったのは、
労務コスト削減が進まない企業とは、
IT化が進まない企業、ということでした。
では、IT化が進まない企業とは、どんな企業か?
ということです。
いつの時代も、確実に成功するという見込みがなくとも、
いち早く新たな技術導入へ意欲的にチャレンジする会社は、
15%ほど、あるそうです。
“そんなことができるなら、やってみようじゃないか!”
という企業です。
多くは、資金力のある、上場企業です。
この段階では、その技術コストは、かなり高いです。
で、その様子を伺いつつ、新しい技術を取り入れたい、
という企業が、またもや15%程度、出てきます。
“ウチも早く、あの技術を導入しよう!”
という、企業です。
ここには、大企業も中小企業も存在します。
この時点で、技術コストはやや下がってきます。
コストがやや下がってきた時点で、
その技術は一気に世間へ広がってゆきます。
導入コストも下がります。
“それだけ世間に浸透して、コストもそれくらいなら、
まあ導入してみるか・・・。”
という企業が、ここでようやく導入し始めます。
しかし、そのころには、
先に導入を済ませている約30%は、
新たな技術の導入にとりかかっています。
当然、後発の企業は、技術導入による成果獲得にも、
遅れをとります。
加えて、基本的に後ろ向きな姿勢での導入なので、
何か不具合があると、
“やっぱりダメじゃないか!”
“前のほうが良かったんじゃないか!”
“もっと検討すべきだった!”
と、なるのです。
結局、
新しい技術を導入しようとする、
経営トップの思考回路があるかないかと、
導入に必要な、金があるかないか、
ということです。
それが、IT化が進む企業、進まない企業、
つまりは、労務コスト削減が進む企業、進まない企業、
の、大きな分かれ目となってくるのです。
どこでもやっているIT化程度では、
労務コスト削減は限界に届いています。
それをいち早く克服するには、やはり、
使えるおカネを残す、財務を磨かねばならないのです。
(古山喜章)
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