レガシーシステムにケリをつけなさい!
システムの世界では、旧型タイプのことを、
レガシーシステム、と言います。
「レガシー」とは、「遺産」を意味します。
“えぇっ!まだ使ってるんですか!”
というものは、レガシーシステムなのです。
今も時折見かけるレガシーシステムは、
いわゆる、オフコンです。
1980年代後半から登場し、90年代には、
中小企業にも広がりました。
私もかつて在籍した企業で、導入に関わりました。
“サーバーを置く場所がいる!”
“サーバー室はずっと冷やしておかないと!”
“震災でサーバーに異常が出てる!”
“2000年問題で何が起こるかわからない!”
画期的ではあったものの、まあ振り回されました。
保守費用やちょっとしたカスタマイズ費用も、膨大です。
オフコン専用のモニターやキーボードも必要です。
なにより面倒なのが、使い勝手です。
パソコンほどの自由さ、簡便さがありません。
その後、
時代は変わり、ネットワークサーバーやクラウドなど、
通信環境の改善により実現してきたシステムに、
多くの企業は移行してゆきました。
それでも、
“まだオフコンですか!?”という場面があるのです。
で、システム担当者は、こう言います。
“いやぁ、いろいろ検討しましたが、
これが一番、うちには使い勝手がいいんですよ。”
“基幹システムを切り替えるのは、大変ですから。”
“コストが高いのと、セキュリティを考えると、
現状のものがベストです。”
そういう担当者は皆、オフコン導入時に関わった人ばかりです。
導入時には、かなりの苦労をしています。
手塩にかけて構築してきたシステムに、愛着が深いのです。
もちろん、オフコンのことを誰よりも理解しています。
だから、そこから抜け出せないのです。
“うちと同じ事業を後発組が取り組むとして、
今さらオフコンなんて、使いますか?”
“いや、まあ、それはないでしょうね。”
“じゃあ変えればいいじゃないですか?”
“いや、それでもうちはオフコンがベストなんですよ。”
“あなたはあと数年で定年だけど、あとのこと考えてくれてるの?”
などとなるのです。
ご存知のとおり、システム導入費用は、
投資促進税制である、即時償却の対象です。
今なら一括償却できるのです。全額損金計上できるのです。
中小企業は、平成29年3月末まで可能です。
今からなら、間に合うはずです。
太陽光発電はじゃんじゃんやるのに、
それよりもっと重要な、基幹システムの変更に手を付けないのは、
もったいない話しなのです。
(古山喜章)
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