2015年は、AI元年だった
2015年は、
AI(人工知能)がビジネスレベルで動き始めた年、
と感じています。
トヨタやNEC、グーグルにソフトバンク等は、
人工知能への大型投資を発表しました。さらに、
国内3メガバンク(三井住友、東京UFJ、みずほ)は、
そろって、IBMの人口知能、ワトソンの導入を発表しました。
おそらく、かなり高額の、即時償却案件となるでしょうね。
大きなくくりで言えば、この20年ごとに進化の山が来ています。
20年前の1995年、ウィンドウズ95が発売され、
インターネットによる通信革命が一気に広がりました。
携帯電話も、阪神大震災の影響などで、普及し始めました。
さらに20年前の1975年は、電子回路のLSIが、
家庭用ゲーム機器などで広がり、映像革命が起こりました。
映画「スター・ウォーズ」の制作が開始されたのも、1975年です。
技術の進化によって、新たな価値が生まれ、
古い価値や仕事は、すたれてゆきました。
一方、この2015年は、AIやIoTが広がるなか、
大型リストラが多く見られました。
東芝7800人、シャープ3200人、ソニー2100人、
などなど。
それこそ、20年前、40年前は、
エレクトロニクスの雄であり、花形と言われた企業が、
業績不振にもがき苦しんでいます。
ヒト不足と言われる時代に、大量の人材流出です。
どうやら、ヒトの知能で稼ぐ時代から、
ヒト&AIの融合で稼ぐ時代に、動きつつあるのです。
例えば、
メガバンクが導入したワトソンは、コールセンター業務の
サポートに、まずは運用されてゆきます。
オペレーターと顧客の会話から、適切な回答やワードを、
瞬時にオペレーター側のモニターに表示させ、対応を支援する、
というわけです。
対応者の知識や経験を、補うのです。
しかしいずれは、その場からヒトはいなくなり、
人工音声で対応することに、なってゆくでしょうね。
AIを搭載したソフトバンクのロボット、ペッパー君も、
2015年に発売され、限定1000台が1分で売れました。
主要な接客は厳しいですが、
待ち時間などのイライラを解消させる対応には、役立っています。
結局、今年もっとも深刻であった、
ヒト不足、人財難、人的原因による不祥事、付加価値不足、
等を乗り越える術は、AIやIoTなどの新技術にある、と考えるのです。
ただ、それを決めるのは経営者であり、
先行してできるかどうかは財務状況次第、ということに、変わりはありません。
来年度も、足元を把握しつつ、先を見る目を磨き、
“それにつけても金のほしさよ”の思いで、
財務体質を磨いてほしいのです。
(古山喜章)
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