「ムリ」と言われたオフバランス②
前回の続きです。
地元の顧問税理士からまず指摘されたのが、
①売却先は、永い間活動を休止していた、
いわゆる休眠会社であること
休眠会社は、ここ5年近く活動をせずに、眠ったままでした。
この会社を、不動産管理会社として活用することで、
含み損を吐き出そうとしたことが、「危ない」と言われたのです。
これに対して、
私たちがとった対策は、次のとおりです。
この会社は、“●●工業”という名前でした。
とても、不動産会社には似つかわしくない名前です。
もともと、部品製造の会社として設立していたのです。
なので、
①会社名(商号)を変更した
“××ホールディングス”としました。
“××地所”“××エステート”とう名前でもよいでしょう。
②次に、事業の目的として、
不動産賃貸、管理を追加することにしました。
→これらについて、株主総会を開催し、定款を変更ました。
もちろん、株主総会の議事録を残します。
③次に、不動産を購入した場合の、
長期(20年)の事業計画を作成しました。
・いくら資金が必要なのか?
・いくらの家賃に設定すれば採算が合うか?
を細かくシュミレーションし、
それを具体的に、
事業計画表1枚に落としこんでゆきました。
④資金は、親会社からの貸付ではなく、
地元の地方銀行から資金調達しました。
(親会社の保証は付けました)
⑤不動産の取得にあたっては、
取締役会を開催し、
議事録にもその旨をしっかりと残しました。
一つ一つエビデンスを積み上げることで、
この会社をグループの不動産部門として、
客観的にもわかるように、位置付けていったのです。
(福岡雄吉郎)
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