自社株のバトンタッチ⑥
最近、自社株をどう次にバトンタッチさせるか?
「事業承継」をテーマとして、
相談を受けることが多くなっています。
相続税を減らす、ことを考えれば、
②一族以外の方を上手に活用するべきだと、
申し上げました。
つまり、オーナーが大量に持つ株式を、
②の方々(たとえば、幹部、番頭さん)に渡せば、
自社株を安い価格でバトンタッチできるのです。
と、ここで、
「株を持たせ過ぎると、
“株主だから”といって
株主の権利を主張、要求されたら、たまらない!
それこそ、会社がおかしくなってしまうだろう!」
と、オーナーは心配されます
確かに、そのとおりです。
しかし、株主の権利、については、
たとえば、どういったものがあるか、
頭の中に入っていらっしゃる方は少ないのではないでしょうか?
なので、ここで、株式のもう一つの側面に注目します。
つまり、“会社を支配するための道具”としての
支配権について確認します。
34、51、67・・・
この数字を聞いて、ピンとくる経営者は、
あまり多くないのではないでしょうか?
企業経営に直接的に関係するならば、
この数字は、絶対に知っておかなければなりません。
この数字を境に、
株主として会社に与えることができる影響力が
大きく変わってくるからです。
つまり、株主として
「議決権」を34%もつのか?51%もつのか?67%持つのか?
ということです。
“議決権”という言葉を強調しました。
株主総会の決議というのは、
株式数ではなく、「議決権」をもとに行われます。
これはとても大切なことですので、
ぜひ、覚えておいていただきたいのです。
次回に続きます。
(福岡雄吉郎)
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