まかせっぱなしがムダを生む ①
“在庫が多いんじゃないですか?”
“ロスが多いんじゃないですか?”
“売掛金が多いんじゃないですか?”
ということがあるたび、よくよく聞くと、
現場担当者にまかせっぱなしになっていた、
という実態が、見えてくるのです。
①在庫が多いんじゃないですか?
資材を使う現場は、
足らないより、多めにあったほうが便利、
という感覚の方が多いです。
そもそも、
在庫が増えると資金繰りが厳しくなる、
という発想が、ないのです。
かつての会社で資材担当をしていたときのこと、
やたらと材料・資材を注文したがる現場がありました。
生産量から考えても、多すぎるのです。
で、現場に行ってまずわかったことが、
在庫があちこちに分散している、ということでした。
“こんなことしたら、在庫が増えるじゃないか?”
と言うと、
“あっちこっちにあるほうが便利だ!”
と、言い返してくるのです。
さらにわかったのが、
やたら新品を使いたがる、ということです。
少し残っている端数の材料があっても、
それを使わず、すぐに新品を開けるのです。
当然、端数の在庫が増えてゆきます。
“半端ばっかり残ってくるじゃないか?”
と言うと、
“そんなケチ臭いこと言うなよ!”
と、これまた言い返してくるのです。
結局は、その人物に、
それまでの行動を改めてもらうことになりました。
が、ここで言いたいのは、どのような生産現場にも、
そのような感覚の人物が存在するかもしれない、
ということです。
在庫が多いんじゃないか?と気づき、
現場をチェックする人がいない限り、
そのような実態は、見えてこないのです。
見えなければ、改善されることもなく、
多すぎる在庫、というムダが発生し続けているのです。
現実の在庫がどのような形で発生しているのか、
ムダな在庫はないのか、まかせっぱなしにせず、
誰かにチェックをさせてほしいのです。
(古山喜章)
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