ミスリードたる 小山 昇著『99%の社長が知らない銀行とお金のはなし』を切る! その1
世に小山昇なる、やたらと騒ぎまくるコンサルタントの名前が聞こえてくる。
先日、この人の新刊書を手に入れて読んだのであるが、
全くのミスリード続きの文章を読むにつけて、
このまま黙っていていいのか・・・と心配になって筆をとりました。
また、浅井隆なる人物は、25年前よりハイパーインフレがくる、
国債は紙くずになると言っている人物もいますが、
この二人は同じ類の経営コンサルタントではないかと思います。
小山昇氏と私の主張とが全く異なる点は、
小山氏は 銀行はビジネスのパートナーという考えのもとで、
銀行のご機嫌を損なわないように、常に行動するという点です。
一方、私 井上 和弘は、銀行(現金)だけがビジネスパートナーではなく、
原材料を仕入れる取引業者(買掛金・未払金)もパートナーであり、
銀行は大切なお金を仕入れる業者の1つであるという考え方です。
貸す方も借りる方も5分と5分である。
小山氏は、このような事を書かれています
小山氏の主張その①
「無借金経営はするな! 無借金だと いざという時に潰れる」
???
えーと思ってしましました。
多額の借金をしてみなさい。
いざという時でも 毎月返済と支払金利の支払い、
又、借りるのは困難です。借入がなければ銀行は安全なので、
足しげく御社に通ってくれます
(毎月、銀行口座の出入りを見ていますから・・・)
小山氏の主張その②
「金利は高くとも借りられるだけ借りろ!」
これまた無茶苦茶です。
金利が高いのは信用がないから、財務諸表が悪いからです。
借りるだけかりろ! 返済が苦しくなるだけです。
今や銀行は、歩積両建はしてはならないのですよ。
負債比率が高く、実質金利率は何%になると考えるのでしょうか?
小山氏の主張その③
「銀行口座には 月商の3か月分を持つと安心」
平穏な経済状態の時、
こんなことをしていればのんびりとした経理になり、
緊張感がなくなるものです。
私は、月商の半分が預金にあれば十分、
資金繰り業務をしっかりできるのが管理マンの技量です。
財務諸表も銀行からみればよい会社の評価を得ることが出来ますし、
マサカの時は当座貸越の枠を設定しておけば安心です。
(井上和弘)
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