自社株のバトンタッチ④
最近、自社株をどう次にバトンタッチさせるか?
「事業承継」をテーマとして、
相談を受けることが多くなっています。
税務の世界では、株価は2種類に分けられます。
①経営者とその一族(オーナー一族)と
②オーナー一族と血のつながりのない社員(その他)
の2種類でした。
①のオーナー一族からしたら、
株価は、通常とても高くなる、と説明しました。
これをどのように、株価に表してゆくのでしょうか?
株価は、会社の規模によって、
どういう方法で評価するか、変わってきます。
会社の規模というのは、具体的にいうと、
従業員数、取引高(=売上高)、総資産の金額です。
これらの金額によって、まずは、会社を5つに分けるのです。
①大会社 ②中会社の大 ③中会社の中 ④中会社の小 ⑤小会社
そして、①~⑤それぞれ、
株価の計算方法が違ってきます。
・「るいじ」と呼ばれる方法
・「じゅんしさん」と呼ばれる方法
・この2つの組み合わせ
「るいじ」というのは、
上場会社の株価をもとに計算する方法です。
年商が20億円を超えるような規模の会社は、この方法です。
「じゅんしさん」というのは、
自社のB/Sの純資産をもとに計算する方法です。
年商が1~2億円なら、この方法です。
年商が、5億、10億の会社なら、
一部「るいじ」、一部「じゅんしさん」
で計算することになります。
「るいじ」というのは、計算式がとても複雑ですが、
・税前利益
・配当
・純資産
の3つが株価の決め手となります。
お分かりのとおり、
「るいじ」「じゅんしさん」のどちらにも、
純資産(自己資本)の金額が影響します。
会社規模にかかわらず、
純資産を一時的に小さくすることが、
自社株のバトンタッチのときには、必要になるのです。
(福岡雄吉郎)
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