自社株のバトンタッチ⑪
株主総会でものごとを決めるときは、
「議決権」を持っているかが重要だとお伝えしました。
議決権が多ければ多いほど、
会社のものごとを決める力が強くなります。
会社を支配したければ、
少なくとも51%は握っている必要があるといいました。
ところがどっこい、
これを真正面から全否定する話があるのです。
たった、1株でも会社を支配できてしまう、
そんな夢のような株式があるのです。
その名も、「黄金株」です。
もしかしたら、どこかで聞いたことがある、
という方もいるかもしれません。
まさに、光り輝く黄金のような株式、なのです。
何が黄金なのかは、この黄金株の正式名称でわかります。
正式名称を「拒否権付株式」というのです。
つまり、この黄金株を1株でも持っていれば、
気に入らないことは拒否(否決)できる、というものです。
この黄金株、事業承継の有効な道具として使うことができます。
極端なことをいえば、株式の99.9%を手放して、
残り1株だけこの黄金株式を持てばいいのです。
そうすれば、自分の手から財産権は手放しつつ、
会社支配は継続できるのです。
黄金株式を使ったほうがよいのは、
たとえば、会社の支配権を後継者に委譲したが、
その後の経営に不安がある場合です。
「後継者が頼りない」
「自分に反抗ばかりする」
そんな場合には、
現オーナーに、経営に関する重要な事項について拒否権を与えることで、
事実上、経営権を現オーナーに留めることができるのです。
(福岡雄吉郎)
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